
企業の顔ともいえるホームページは広報活動において非常に重要な役割を果たしています。特に近年の採用活動では、求人サイトだけでなく企業のホームページもチェックする人が増えており、その印象が、応募数や人材の質に直結するケースも少なくありません。
そんな中、物流業界においては、2024年4月から施行された「働き方改革関連法(いわゆる2024年問題)」により、トラックドライバーの時間外労働に上限規制が課され、物流会社には「労働環境の改善」「人材の確保」「業務効率化」がより一層求められるようになりました。
- 求職者にとって魅力的な企業に見えるか
- 取引先や荷主に安心感を与えるか
- 地域・社会にどのように貢献しているか
などを、Webサイトを通じてわかりやすく伝えることが、選ばれる企業になるために重要となってきます。
本記事では、物流・運送会社のホームページデザイン事例13選を、自社制作事例・他社事例問わずご紹介。集客・採用・信頼性向上につなげるために押さえるべきポイントも解説していきます。
カリツー株式会社【弊社制作】

カリツー株式会社のWebサイトは、企業としての誠実さとスケール感をしっかりと伝える構成が印象的です。
ファーストビューでは、動画とキャッチコピーを組み合わせたシンプルな演出により、企業理念やカリツー株式会社の職場の雰囲気、働く人々のイメージが直感的に伝わってきます。
その直下のコンテンツには、カリツーグループのビジョン(VISION2030)が掲載されており、従業員・取引先・求職者など、あらゆるステークホルダーが企業の目指す方向性をスムーズにキャッチアップできる構成です。また、事業案内は写真と端的なコピーで簡潔に整理されており、ユーザーの視点からも情報が把握しやすい構成となっています。
サイト全体を通じて、シンプルかつ丁寧な情報設計がなされており、荷主や取引先だけでなく、採用希望者に対しても高い信頼感を与えるホームページを目指しています。
豊通物流株式会社【弊社制作】

豊通物流株式会社のWebサイトは、先進性・挑戦心・スケール感がしっかりと伝わる、印象的なトップページが特徴です。
また、特徴的なのは「目的から探す」というUX設計。ユーザーの課題別に導線が用意されており、「保管の効率化」「温湿度管理」「モーダルシフト対応」など、ニーズに応じたサービス・ソリューションがすぐに見つかる構造になっています。BtoB企業において有効な導線設計を意識しました。

その他に注目したいのが、豊通物流のコーポレートメッセージを伝える「トヨブツの約束」のページです。このページでは、企業としての価値観や信念を「信頼」「約束」といった言葉で象徴的に語っており、地球を模した球体のインタラクティブなビジュアルで豊通物流の信念や価値観を訴求しています。
この球体は、実際にマウス操作で自由に動かすことができる3Dアニメーションとなっており、ユーザーの注意を惹きつけやすいコンテンツとなってます。
「笑顔で接する・真摯に接する」「期待に応え続ける」「品質保証」など、豊通物流が大切にしている姿勢や行動指針の言葉が視覚的に散りばめられており、回転にあわせてさまざまな言葉が次々に現れる演出は、“企業の想い”を体感できるコンテンツとなっています。
丸徳産業株式会社【弊社制作】

丸徳産業株式会社のホームページは、地域密着型の総合物流企業としての姿勢を真っ直ぐに伝えるデザインが特徴です。

本サイトでは、ビジュアル表現を抑えた落ち着いた構成で、物流事業の信頼性と安定感が伝える狙いがあります。企業の理念や地域とのつながりを端的に打ち出し、文字情報を主体に丁寧なトーンで企業像を表現しています。

「社会貢献(CSR)」ページでは、「人を育て、地域に愛される企業をめざす」という丸徳グループの一貫した姿勢のもと、交通安全活動や地域清掃など具体的な取り組みを継続的に発信しているのも注目ポイント。荷主企業や求職者、従業員に対して“人を大切にする文化”をしっかり伝える内容となっており、信頼構築の観点で大きな役割を果たしています。
堅実さ・地域性・温かさを大切にしたデザインと情報設計が印象に残るサイトです。
株式会社ギオンデリバリーサービス【弊社制作】

ギオンデリバリーサービスのWebサイトは、軽貨物配送に特化した企業としての事業面と、人に寄り添う姿勢を両立させたデザインが特長です。
ファーストビューでは、社名とコンセプトを大胆に打ち出したレイアウトを採用し、シンプルながらも視線を引く構成。無駄な装飾を排し、メッセージをダイレクトに伝えることで、閲覧者に強い印象を残します。
下層ページでは、委託ドライバー募集に関する情報が充実しており、採用に力を入れていることがはっきりと伝わる構成に。「RECRUIT SITE」や「軽カモツネット」といった外部メディアと連携することで、求職者向けに継続的な情報発信も行っています。
全体として、ユーザーの目的に寄り添った設計と、採用・営業どちらの導線にも配慮されたサイト構成が非常に優れた事例といえるでしょう。
シモハナ物流株式会社

シモハナ物流株式会社のWebサイトで最も特徴的なのはTOPページファーストビューに表示されるアニメーション動画です。企業が大切にする考え方や理念を、テキストアニメーションを活用し次々と動画内に表示させることで、没入感高いコンテンツでユーザーにメッセージを訴求することに成功しています。

また、「Keyword」で構成されたセクションも特徴的です。「考える物流」「お客様ファースト」といった言葉をキービジュアルとして前面に出すことで、企業の価値観や強みを視覚的に整理した見せ方がなされており、ユーザーに強い印象を残します。
ファースト運輸株式会社

東京都江戸川区に本社を構えるファースト運輸株式会社のWebサイトは、堅実かつ誠実な企業姿勢を感じさせる情報設計と、ストレートなメッセージ性が印象的です。
トップページでは、「お荷物を大切に、確実にお届け」「安全と安心を全国へ」など、企業の信条をそのまま言葉で表現。
特に目を引くのが、「未来に輝くドライバー募集中」というコピー。ただ人手を求めるのではなく、ドライバー自身の成長や未来を応援する姿勢が込められています。人手不足が課題となっている物流業界において、採用に力を入れていることもストレートに伝わる設計です。
また、「安全への取り組み」「労働環境への取り組み」などが独立したページでしっかりとまとめられており、運送業において重視される“安全性”と“職場環境の整備”を明確にアピールしています。
株式会社丸運

創業130年以上の歴史を持つ丸運株式会社のWebサイトは、伝統と先進性の両立を感じさせる設計と情報設計のバランスが印象的です。
ファーストビューやトップページには派手なアニメーションこそありませんが、「老舗の信頼感」と「堅実な企業姿勢」がキャッチコピーや写真から感じ取れます。全体として落ち着いたトーンの中に、明快なナビゲーションと整理された情報配置があり、わかりやすい情報設計になっています。
サイト内では、「丸運について」「事業紹介」「会社情報」「IR情報」「個人投資家の皆様へ」「ESG」「ニュースリリース」というカテゴリが設けられており、それぞれに対して多数の下層ページが用意されております。
全体を通して非常にコンテンツが豊富で、誠実な企業姿勢が見えてくるホームページとなっています。
採用・問い合わせに効果的なホームページの共通点
採用や問い合わせの成果を上げているホームページには、いくつかの共通した特徴があります。以下に、特に重要とされるポイントを解説します。
ファーストビューの印象(写真・動画・コピー)
ユーザーが最初に目にするファーストビューは、第一印象を大きく左右します。高品質な写真や動画、共感を得られるコピーによって、訪問者の関心を引きつけます。
企業の理念や伝えたいことをもっとも端的に表現できるツールとして活用しましょう。
CTA(お問い合わせ・採用)の配置設計
目的となるアクション(例:応募・問い合わせ)を促すCTA(Call To Action)は、ページ内の視認性や動線を意識して配置することが重要です。自然な流れで誘導できるよう工夫することが成果につながります。
ファーストビュー、ヘッダーメニュー内、フッターメニュー内、サイドバー等視認性の高い箇所の設置しつつ、コンテンツ内には分脈に即した形でユーザーを誘導しましょう。
社員紹介・会社の雰囲気が伝わるコンテンツ
実際に働く人の声や表情、職場の雰囲気がわかるコンテンツは、取引先や応募者の不安を取り除き、共感を生みやすくなります。テキストだけでなく、動画やインタビュー形式の活用も効果的です。
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