今回は、病院・医療機関の広報担当者で、これからホームページを作成・リニューアルしようと考えている方に向けて、おすすめのホームページデザイン8選を紹介していきます。
また、本記事では病院ホームページを作成する際に押さえておきたいポイントについても解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
病院ホームぺージ作成で押さえた方が良いポイント
Webサイトのデザイン事例を紹介する前に、まずは病院ホームページを作成する際に役立つ知識や確認しておいた方が良い点について紹介していきます。
ユーザビリティを意識したハンバーガーメニュー
今では当たり前となっている、ハンバーガーメニュー。近年はスマートフォンからWebサイトを閲覧するケースが大半を占めているため、ほとんどのWebサイトがこのデザインを導入しています。
ハンバーガーメニューは、通常の使い方にひと工夫を加えることで、視認性やユーザビリティの向上などその効果をさらに高めることができます。
上記画像のWebサイトでは、ハンバーガーメニューの最上部に重要な情報や必ず見てもらいたい情報を配置するという手法が取られています。また、ハンバーガーメニュー内でもアコーディオン機能を活用することで、利便性をさらに向上させています。
サイトマップは見やすく、スタイリッシュに
以前まで、サイトマップは専用のページを作成して下層ページとして表示することが主流でした。
しかし、最近ではサイトマップをトップページ下部に配置したり、さらにそのサイトマップを格納したりする方法を取るホームページが増えてきています。
サイトマップを表示する場合は、トグルボタンで表示非表示が切り替えられるような、シンプルで見やすいデザインを意識して制作するのがおすすめです。
医療広告ガイドラインに準じたホームページ作成
2018年6月、医療法における病院等の広告規制について厚生労働省所管のガイドラインが更新され、ホームページでの広告表現についてより一層注意を向ける必要が出てきました。
医療広告ガイドラインで気を付けるポイントは複数ありますが、例としては「最適、最先端」や「日本一、No.1」といった言葉の使用禁止や、施術の効果が高いと誤認させる術後術前写真の掲載禁止などが挙げられます。
ターゲットや目的ごとに特設サイトを作成する
近年、医療機関のホームページはターゲットや目的に合わせて「産婦人科向けのサイト」や「採用を目的とした研修医・看護部サイト」など、それぞれの特設サイトを制作することが主流になってきています。
ユーザーのニーズや年齢層に合わせて最適なサイト構成・デザインで制作できるため、より高い効果を期待することができます。幅広い年齢層の方が使いやすいサイト、医療機関向けのサイト、学生向けのサイトなど、コンセプトを決めてサイト制作を行うことが重要です。
重要なお知らせは目立つように
2022年現在、新型コロナウイルスは依然として対策が必要な感染症として全国的に注意が向けられています。そして、病院においてはその傾向が顕著に表れています。
そのため、近年では重要なお知らせや緊急のニュースをリアルタイムで更新できる機能を持ったホームページを作成する病院が増えてきています。コロナ関連においては、面会禁止のお知らせをわかりやすく表示したり、オンライン診療を案内したり、自院の状況に合わせてサイトも適切に更新していきましょう。
Webアクセシビリティへの配慮
病院ホームページでは、Webアクセシビリティに配慮した制作を行うことが求められます。
いろいろな年齢層の方が利用するサイトだからこそ、「わかりやすいページタイトルを設定する」「視認しやすい色味を使用する」など、様々なユーザー・様々な状況を想定したサイト制作が必要です。
※Webアクセシビリティ:様々な人が、様々なデバイスで、様々な場所からアクセスしても閲覧できる、そして利用しやすいWebサイトやアプリケーションを作成すること
病院ホームページの作成事例8選
それではここから、病院ホームページの作成事例8選を紹介していきます。
病院ホームページ作成において押さえておいた方が良いポイントを意識しながら、確認してみてください。
鹿児島市立病院
鹿児島市立病院のホームページを訪れて初めに感じるのは、トップページの写真のクオリティの高さです。規模の大きさが伝わる病院の外観や、高い技術力をイメージできる医療機器や業務風景、そしてお仕事をしている方の人柄の良さが感じられる写真など、信頼や安心感が伝わるデザインとなっています。
また、ホームページ内のよく利用するページを簡単にブックマーク登録することができる「ブックマーク機能」も特徴的。目的のページにアクセスしやすいような工夫が施されているホームぺージであると言えます。
豊橋市民病院
愛知県にある豊橋市民病院の特徴は、ユーザビリティやアクセシビリティに対する配慮が施されている点にあります。言語・文字サイズ・色合い変更機能を設けており、地域の基幹病院としてどんなユーザーでも使いやすいデザインを意識してサイトを制作しています。
詳細なナビゲーションメニューがハンバーガーメニューに格納されているデザインもユーザビリティに優れており、どこからでも簡単に閲覧したいページへと遷移することが可能です。
永寿総合病院
「地域に寄り添い続ける病院」を目指している、東京都大東区の永寿総合病院。このサイトの特徴は、無駄な要素を取り除いた、シンプルですっきりとしたデザインです。下層ページのフォーマットが統一されており、情報がわかりやすくまとめられている点からも、アクセシビリティへの配慮が感じられます。
一方で、別サイトとして作成されている看護部サイトは明るくポップな印象のサイトとなっており、ターゲットを意識して棲み分けされたデザインが印象的なホームぺージでもあります。
神戸市立医療センター中央市民病院
兵庫県の神戸市立医療センター中央市民病院は、厚生労働省が発表する「全国救命救急センター評価結果」において、8年連続全国第1位に選ばれています。このWebサイトは、そんな神戸市立医療センター中央市民病院の信頼や実績が感じられるような画像、デザインを用いて制作されています。
また、このサイトは市民病院としての親しみやすさを感させるデザインも意識して作られています。情報量が多いページは、アコーディオン機能を適切に使用して、ユーザーのニーズに合わせて得たい情報を取捨選択できるような仕様で制作されています。
藤沢市民病院
神奈川県の藤沢市民病院のホームページは、薄い紫色をメインカラーとしており、やわらかさや穏やかなイメージを想像させます。トップページのファーストビューでは人の写真が多く使用されており、院内の温かな雰囲気が伝わってきます。
また、藤沢市民病院は医療関係者向けのサイトを別デザインで制作している点も特徴的。こちらは緑色を基調としたデザインで構成されており、落ち着いた印象を受けます。サイトの目的ごとにデザインを変えることで、狙ったターゲットに適切なアプローチをすることができます。
飯塚病院
福岡県にある飯塚病院のホームページは、新しさが感じられるデザインに加え、画像が多く使用されているため病院のイメージが沸きやすいです。画像は高いクオリティのものが使用されており、信頼感や高い技術力を感じさせるデザインとなっています。
また、ホームページにアクセスすると、一番初めに大きな文字で「面会禁止」と記載されたモーダルウィンドウが表示されます。もともとのサイト構成を崩さず、コロナの対応をユーザーにしっかりと認識させることができる飯塚病院のデザインは、コロナウイルスの感染対策が求められる現在において、参考になるホームページであるといえます。
北海道大学病院
北海道大学病院のホームぺージは、規模感が感じられる病院の外観を撮影したメインイメージが印象的。全体的にシンプルな印象のホームページではありますが、強調したい部分はカラーや大きさに変化をつけて目立たせているため、読みやすいです。
トップページ中央にはサイト内検索欄がわかりやすく用意されており、そこではキーワード検索だけでなく各診療科ページへのリンクがドロップダウンで表示される項目が用意されています。アクセシビリティに配慮したデザインで構成されているホームページです。
公立陶生病院
ホームぺージを訪れて一番最初に表示されるのは、規模間の感じられる公立陶生病院の外観で、信頼感が感じられます。コンセプトに沿ってアイコンや写真、ボタンのデザインを使い分けており、各ページへの導線が分かりやすい設計にもなっています。
また、看護師向けや研修医向けの情報は特設サイトに掲載しており、それぞれの目的に合わせてサイトが制作されている点も特徴的。色の組み合わせやサイトの構成など、サイトごとで大きく異なっており、ターゲットをしっかりと意識してホームぺージが作成されていることがわかります。
まとめ
今回は、病院ホームページを作成する上で押さえた方が良いポイントを意識しつつ、おすすめの病院ホームページデザイン8選を紹介していきました。
病院ホームページを作成する上で大切なのは、「サイトを訪れるユーザーに正確で適切な情報を提供すること」と「どんな方でも簡単に使用できる設計・デザインを意識すること」だといえます。
医療広告に関する知識とWeb のデザイン力・技術力を組み合わせることで初めて、ユーザーにとって魅力的なホームページが完成します。
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