様々な社会課題に注目が集まる昨今において、サステナビリティに関する情報発信を行う企業はより一層増えてきています。
サステナビリティはその取り組み自体に意義がありますが、WebサイトやSNSなどを活用してサステナビリティの活動を適切に情報発信することができれば、企業ブランディングや新規顧客の獲得にもつなげることができます。
本記事では、サステナビリティぺージを制作する際に参考になる、企業のWebサイトやおすすめのデザインを紹介します。
そもそも、企業はなぜサステナビリティに取り組むのか
近年ではESGやSDGsといった言葉をよく耳にするようになりましたが、これらのように、持続可能な社会を実現するための取り組み・考え方のことを「サステナビリティ」と呼びます。
様々な社会課題の対策の1つとしての役割を持つサステナビリティですが、一企業の視点で考えたとき、企業がサステナビリティに取り組むメリットはあるのでしょうか?
サステナビリティページの参考デザインを紹介する前に、ここでは企業がサステナビリティに取り組むメリットについて紹介していきます。 具体的には、以下の3つのメリットが挙げられます。
事業にかかるコストの削減
サステナビリティを意識して企業活動における様々なムダを徹底的に排除することで、事業全体のコスト削減にもつなげられます。
「持続可能な社会の実現に貢献するため、SDGsを意識しよう!」
「ESG投資を行って、コーポレートガバナンスを強化したい」
こういうと難しく感じてしまうかもしれませんが、シンプルに事業を見直し効率化を進めることは、環境保護という観点においてサステナビリティの活動の1つだといえます。
企業評価の向上
社会課題への関心の増加に伴い、企業がサステナビリティに配慮した活動を行うことに対して好印象を抱く人は増えてきています。
サステナビリティの活動を継続して行い、取り組みの中で一定の成果を上げることができれば、それだけで企業のブランドイメージ向上につなげられるかもしれません。この効果は、SNSによって情報拡散力が向上したことで、より一層注目されています。
採用力の強化
入社する会社の条件として「サステナビリティに力を入れているかどうか」を重視している人は、年々増えてきています。また、重視していなくても、SDGsやESGに関する活動を行っていることが求職者に対してプラスのイメージを与えることは少なくありません。
「企業評価の向上」に近いメリットではありますが、サステナビリティへの貢献は、企業の採用力強化にもつながります。
サステナビリティぺージの参考デザイン・参考企業サイト7選
それではここから、サステナビリティページの参考デザイン、参考サイトを紹介していきます。
サステナビリティの取り組みを適切な形で外部に発信することは、事業活動においてもプラスの効果を発揮します。
本記事で紹介する企業サイトは7つです。1つずつ見ていきましょう。
株式会社クボタ
農業関連を中心とした産業機械を、世界を対象に提供し続けている株式会社クボタ。その事業規模と事業内容ゆえに、サステナビリティサイトはより一層力を入れて制作されています。
印象的なのは、アニメーション動画と各要素の動きです。画期的な都会の街並みが自然と共存している様子を、近未来的なタッチで表現しています。これらの特徴からは、「サステナビリティへの挑戦の先にある新しい未来」をイメージすることができます。
サイトのボリューム、コンテンツの内容、デザインのクオリティ、あらゆる面を見ても、株式会社クボタのサステナビリティに対する本気度が伺えるコンテンツだといえます。
サントリーホールディングス株式会社
サステナビリティのコンテンツを特設サイトとして発信しているサントリーホールディングス株式会社。”自然”をテーマとする当社のサイトでは、ぺージのいたるところに鳥の画像が配置されていたり、木を真上から撮影した画像を使用していたりと、あるコンセプトに従って一貫したデザインで制作されているように感じられます。
企業の考えや想いを、デザインによって隠喩的に表現しているサステナビリティサイトといえるのではないでしょうか。ページの構成自体はそこまで複雑ではありませんが、デザインによって印象に残りやすいサイトとなっています。
日本製紙株式会社
製紙業界大手の日本製紙株式会社。このサイトの特徴は、紙の原料である”木”を連想させるデザインにすることで、サステナビリティを表現している点です。
ポップなイラストを中心に、サイト全体を通して柔らかい雰囲気のデザインとなっているため、親しみやすさが感じられます。
イラストをクリックすると、取り組みを詳細に紹介しているぺージへと遷移します。詳細ページもイラストや画像を中心に構成されており、直感的に理解しやすいデザインとなっている点が印象的です。
株式会社太陽企画
株式会社太陽企画のサステナビリティサイトの特徴は、年齢の若い人にも興味を持ってもらえるようなコンテンツを制作している点です。自社のSDGsに関する具体的な活動内容を、手書き風のイラストとカラフルな色合いでポップに紹介しています。
一方で、紹介している各取り組みの詳細については大きく簡素化されているわけではなく、取り組みの内容とそれに対する想いがしっかりと表現されています。
サステナビリティに対する自社の関わり方を主張しつつも、その内容が若い層にも響きやすいようなWebサイトであるといえます。
株式会社アーバンリサーチ
セレクトショップの運営を行う株式会社アーバンリサーチ。画期的な取り組みを行う当社では、サステナビリティサイトでも”新しさ”や”独自性”が表現されています。
具体的には、表示する内容がシンプルにまとめられており、それによって生まれた余白を効果的に活用することで、洗練された印象を表現しています。サイトの雰囲気が当社の活動内容とマッチしているため、統一感が感じられる点も特徴です。
自社の活動内容を紹介する部分でも、取り組みの簡単な概要と数枚の画像を使用して、取り組み内容をシンプルに紹介してます。最低限の情報だけがまとめられているため、すっきりとしていて読みやすいです。
トヨタ自動車株式会社
日本を代表するグローバル企業、トヨタ自動車株式会社は、当社が取り組む「森づくり」の活動を中心に情報を発信するサステナビリティサイトを公開しています。
特徴的なのは、サイトの大部分が自社の取り組み紹介ではなく、サステナビリティの概念的な特徴に関する解説になっている点です。テーマである「森」に焦点を当てながら、地球温暖化や環境資源について説明しています。
サイトのデザインもオーソドックスなサステナビリティぺージとは異なり、スクロールの機能を活用して画面いっぱいに画像やテキストを表示しているため、新鮮さがありながらも見やすいデザインとなっています。
日清食品株式会社
まず目に入るのは、メインビジュアルに使用されている、日清食品株式会社の主力製品であるカップヌードルの画像です。中からはカップヌードルから立ち上る湯気がアニメーションで表現されており、さらにそのカップヌードルが置かれているのはゆっくりと回転する地球です。
日清食品株式会社は、カップヌードルは災害時の非常食としても活用できるとして打ち出しています。環境問題に注目が集まっている”地球”の上に置かれている”カップヌードル”からは、「カップヌードルが世界を救う。」そんなメッセージ性を感じさせます。
またサイトの構成を見ても、下層ページとしてSDGsやESGに関するコンテンツが豊富に用意されており、ボリュームのあるコンテンツとなっているため、読み応えのあるサイトとなっています。
まとめ
今回はサステナビリティに関する情報を発信する、おすすめの参考サイト、参考ぺージを紹介しました。
社会や環境への貢献を目的として行うサステナビリティの活動ですが、その取り組みの内容をホームぺージなどで適切に発信することができれば、その情報発信を企業ブランディングや新規顧客の獲得につなげられるかもしれません。
ぜひ今回紹介した事例を参考にして、自社のサステナビリティ活動を発信していきましょう。
フリースタイルエンターテイメントでは、これまでに様々なサステナビリティサイト、SDGsぺージの制作を行ってきました。既存のサステナビリティサイトのリニューアルや新しくサステナビリティサイトを制作しようと考えている方は、一度弊社制作実績をご覧ください。