企業の顔となるコーポレートサイトは、企業の情報提供の場としてだけでなく、企業のブランドイメージを形成する最重要媒体となりつつあります。

本記事では、「どのようなデザインにしたら自社の魅力が伝わるのか」、「どうすればユーザーの心を掴めるのか」というお悩みを持つ企業のホームページ担当者の方へ、コーポレートサイトデザインの参考となる事例を取り上げ、サイトごとにポイントを解説いたします。自社の魅力を引き出す素敵なコーポレートサイトの制作にぜひお役立てください。

コーポレートサイトとは?

コーポレートサイトとは、企業の基本情報を掲載して、企業のことをユーザーに知ってもらうためのWebサイトです。

企業の概要だけでなく、事業内容、採用情報、IRなど、企業に関する様々な情報を掲載することで、取引先や株主、就職希望者などあらゆる層をターゲットにしている場合が多いです。

社長からのメッセージや社内コラム、社員の写真などを用いることで、企業文化や会社のブランドイメージを、ユーザーに分かりやすく、自由度高く伝えることができる点が特徴です。

コーポレートサイトデザイン事例9選

様々な企業のデザインや企画を参考にしながらデザインのポイントを理解し、自社サイトを制作する際の参考にしてみてください。

  • サントリーホールディングス株式会社
  • 日清食品グループ
  • 株式会社鳥貴族ホールディングス
  • 株式会社ベネッセコーポレーション
  • AI inside株式会社
  • 株式会社Morght
  • 株式会社美濃忠
  • 株式会社イリンクス【弊社制作】
  • NHN PlayArt 株式会社【弊社制作】

サントリーホールディングス株式会社

サントリーホールディングスのWebサイトは、コーポレートメッセージを大きく打ち出しながら、同社の多様な事業とサステナビリティへの取り組みを紹介するプラットフォームとして機能しています。

メインビジュアルはシンプルにまとまっており、商品画像や同社の取り組みに関する動画が左から右に流れるアニメーション、コーポレートカラーを利用した爽やかなデザインが特徴的です。

メインビジュアルをさらにスクロールしていくと、「やってみなはれ」というサントリーグループの価値感と共に、商品情報、キャンペーン、文化・スポーツ活動、サステナビリティへの取り組みなど、多岐にわたるコンテンツが整理されており、サントリーの多面的な活動を理解できる設計となっています。

全体を通して、企業のアイデンティティとメッセージを効果的に伝えるデザインと、商品情報や事業内容を明快に伝える機能性を兼ね備えています。

公式サイト:https://www.suntory.co.jp/

日清食品グループ

日清食品グループのWebサイトは、鮮やかでダイナミックなデザインと動きが特徴です。商品の3Dモデルや動画がらせん状につながったインパクトあるファーストビューが、ユーザーの好奇心をくすぐるサイトとなっています。

日清の代表的な製品である「チキンラーメン」や「カップヌードル」などのビジュアルが目を引き、同社の革新性が強調されており、ユーザーの興味を引きつけます。

一方で、サイトのナビゲーションには、製品、お客様窓口、IR、サステナビリティ、採用情報など、各方面の重要情報へのリンクが配置されており、ユーザーは必要な情報を簡単に見つけることができます。

日清のブランドイメージを反映し、活気と創造性を兼ね備えながら、多様なステークホルダーがアクセスすることを想定した、わかりやすい導線設計がされている点が特徴です。

公式サイト:https://www.nissin.com/jp/

株式会社鳥貴族ホールディングス

鳥貴族ホールディングスのサイトは、シンプルで直感的なメッセージとデザインが特徴です。メインビジュアルでは、「世の中を明るくしていく」という同社の創業の精神を明確にユーザーに伝えています。

サイトのナビゲーションを見ると、企業情報、取り組み、グループブランド、IR・投資家情報、ニュースリリース、採用情報などの主要セクションへのリンクが配置されており、多様なステークホルダーがサイトにアクセスした際に迅速に情報を見つけることができる設計がなされています。

全体として、鳥貴族のブランドイメージを反映しながらも、凝ったデザインやアニメーション、複雑な動きを用いず、簡素でありながら、単純明快で分かりやすいコンテンツ配置で誰でも使いやすいWebサイトとしている点が特徴です。

公式サイト:https://torikizoku-holdings.co.jp/

株式会社ベネッセコーポレーション

株式会社ベネッセコーポレーションのWebサイトは、「よく生きる」というベネッセの企業理念が強調されたメッセージがロゴの横に掲載されており、教育と生活支援サービスを提供する企業のアイデンティティを反映した清潔感と誠実さが伝わるファーストビューとなっています。

清潔感と親しみやすさを重視しており、色使いは落ち着いたトーンで統一され、フォントの選択も読みやすさを考慮しています。

顧客ターゲットに寄り添ったデザインで、様々なライフステージに対応したサービスとしての信頼感を醸成するサイトとなっています。

公式サイト:https://www.benesse.co.jp/

AI inside株式会社

AI inside株式会社は、AIプラットフォームを提供する企業で、サイト全体に企業のロゴである「X」を散りばめたデザインになっています。

コーポレートサイト上には簡潔に情報がまとめられており、ヘッダーには「サービス」、「コンサルティング」、「AI insideについて」の3項目しか表示されていません。

しかし、各種サービスについてはサービスサイトがあり、そちらに簡単に遷移できるような仕組みになっています。そのため、コーポレートサイトには必要最小限の情報を掲載し、詳しく知ってもらいたい部分については専用サイトで確認してもらうという意図があります。

各種サイトを繋げることができるというコーポレートサイトならではの特徴を活かした例だと言えます。

公式サイト:https://inside.ai/

株式会社Morght

株式会社Morghtは睡眠を中心とした日常の「準備」に繋がる商品を販売する小売企業です。

サイト上では従業員の写真が多用されており、一部ではスクロールするほど写真が大きく迫ってくる仕組みが取り入れられていて、ユーザーにインパクトを与えます。

同社の唯一のブランドである「NELL」の紹介ページは、白を基調としたシンプルなデザインになっています。ページ上には商品や寝ている女性を撮った写真が多用されており、「清潔感」や「良質な睡眠」といったイメージが全面から伝わってくるのが印象的です。

Morghtのように力を入れているブランドがある企業は、1ページを丸々使って、そのブランドが伝えたいイメージを伝える工夫をしてみるのも良いでしょう。

公式サイト:https://morght.com/

株式会社美濃忠

株式会社美濃忠は、業務用食品の卸販売企業です。

トップページのファーストビューにはかわいいイラストデザインが使用されており、ユーザーに親近感を抱かせます。業務用食品の卸販売業という、一見一般消費者に分かりづらい事業内容を、イラストを用いてキャッチーに伝えています。

製品および企業に関する包括的な情報提供をポップなイラストと写真を用いて行い、ユーザーに明るい印象を与え、認知を高める効果が期待できます。シンプルでクリーンな印象で、余計な装飾を排除し、情報の伝達に重点を置いたレイアウトも特徴です。

公式サイト:https://www.minochu.co.jp/

株式会社イリンクス【弊社制作】

株式会社イリンクスは、コンシューマーゲーム制作に特化した開発会社で、顧客の依頼をもとに、自社内で企画立案から開発、運用までワンストップでゲームの開発を行っています。

イリンクスのサイトは、迫力のあるファーストビューの動画でユーザーの興味を引くことに注力しています。創造性が求められるゲーム会社だからこそ、「この会社なら面白いゲームを作ってくれそう」とユーザーにワクワク感を持たせるようなデザインになっているのがポイントです。

開発実績は大きく表示するだけでなく、販売元や開発協力企業も掲載しています。導入実績や取引先・提携先を顧客に伝えることは、比較検討の段階において顧客の安心材料になります。

公式サイト:https://www.ilinx.co.jp/

NHN PlayArt 株式会社【弊社制作】

NHN PlayArt株式会社は、「LINE:ディズニー ツムツム」や「妖怪ウォッチ ぷにぷに」、「#コンパス 戦闘摂理解析システム」などをリリースしているスマートフォン向けゲームの開発・運営会社です。

TOPページでは、スマートフォンゲーム開発・運営会社としてのアイデンティティを反映した、鮮やかでダイナミックなデザインとスマホゲームの動画が特徴です。

ファーストビューからスクロールすると、ゲーム制作に対する情熱とこだわりが伝わるビジュアルとメッセージが目に飛び込んできます。同社の「プレイしてすぐ楽しいゲームを、本気で突き詰めつづける」という姿勢を伝えています。

鮮やかでユーザーフレンドリーなデザインと、ゲーム制作に対する情熱を効果的に伝えるコンテンツで、訪問者に対して印象深い体験を提供することを意識したサイトです。

公式サイト:https://www.nhn-playart.com/

自社の魅力を伝えるコーポレートサイト制作のために

コーポレートサイトを含むWebサイトは、いかにターゲットとするユーザーの視点に立てるかが重要です。単にインパクトのあるWebデザインを施せば良いわけではありません。

今回ご紹介した事例を参考に、「ターゲットユーザーに情報を届ける」コーポレートサイトを意識して制作してみましょう。デザインを少し工夫しただけでも、競合他社との大きな差別化に繋がります。

弊社ではコーポレートサイトの制作をお手伝いさせていただいております。お困りの際は、以下のフォームからお気軽にご相談ください。

【お電話の場合】052-202-8900

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